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2012年9月27日 (木)

事業を始めると決めたら・・・・(2)

皆様、こんにちは。

前回は、「トップダウン方式」に基づいた利益計画の必要性について書きました。

しかし、トップダウン方式の考え方は、えてして理想に走ってしまい、現実と乖離してしまうという側面も含んでいますので、現実的なプランニングを行うために、「ボトムアップ方式」による利益計画の作成も必要でしょう。

ボトムアップ方式」の利益計画とは、営業を行っていく際に、実際にどれだけ売れるのか、どれだけのコストがかかるのか、見積もりの金額を積み上げていくことにより作成されていきます。

①. まず、売上高について。

見積売上高は、一日に何人のお客様が来て、お客様一人当たりどれだけの金額を購入するか、を見積もり、年間の営業日数を乗じれば年間の見積売上高が計算できます。
もし、季節的な変動(例: ケーキ・洋菓子の売上は、クリスマス前に一気に伸びます)など、特殊な条件・環境等がある場合は、それらについても考慮する必要があります。


②. 見積売上高が算定できたら、次はコスト(仕入高・経費)の見積もりです。

①で見積売上高が決まれば、その売上高を達成するために売らなければいけない製品・商品の数が決まってきます。
売らなければいけない製品・商品をつくるために、いくらコスト(=仕入の金額や経費)がかかるのかを見積もるのです。

- 製品を製造するためにかかる材料費は?
- 仕入商品にかかるコストは?
- 人件費は?
- 光熱費は?
- 家賃・減価償却費は?

などなど・・・・。

なお、

売上高総利益率(粗利率)={(売上高)-(仕入高)}/(売上高)

については、中小企業庁から「中小企業実態基本調査」の中で、

・産業別・従業者規模別
・産業中分類別
・産業別・資本金階級別
・産業別・売上高階級別
・産業別・設立年別

の統計が公表されていますので、プランニングの際には参考になると思います。


③. 見積売上高と見積コスト(仕入高・経費)が決まれば、見積利益がわかります。

「①見積売上高」と、「②見積コスト(仕入高・経費)」が計算できたら、

(見積利益)=(見積売上高)-(見積コスト)

の計算式から、売上計画・仕入計画・経費計画に基づいて営業したならどれだけの利益が上がるのか、が判明します。


・・・・このような、実際にどれだけ売って、どれだけ仕入れれば、どれだけのコストがかかり、どれだけの利益が上がるのか、見積の金額を積み上げて計画していく方法を、「ボトムアップ方式」といいます。

ただ、上記のように単純に売上高及びコストを見積もっていく方法は、

● 利益を出す(事業が縮小せずに継続できる)ためには、いくら売らなければならないのか

● 売上高がいくらを下回ったら事業を継続できなくなるのか


について明確にすることは出来ません。

そこで、これらの点を明確にするための分析方法があります。

それは、次回に説明しましょう。

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小笠原会計事務所
公認会計士 税理士
小笠原 薫子
URL: http://ogasawara-accounting.my.coocan.jp
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