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2012年10月31日 (水)

仕事とプライベートはキッチリ分けて~個人事業の経理~

皆様、こんにちは。

さて、個人事業の経理を行う際に気をつけなくてはならないのが、

 「仕事のお金と、事業主個人のお金とをはっきり区別する」

ということです。


会社の場合、全ての契約や取引は、「○○株式会社」等の名前で行わなくてはならず、個人名で取引を行っても会社に権利義務は帰属いたしません。
契約書などの書類に書くのも会社名ですし、お金の出し入れも会社名義の銀行口座を使用します。

従って、会社の場合は、会社のお金と個人のお金は必然的に区別されるのです。
(というか、会社ではきちんと組織的に会社のお金と個人のお金を区別しないと、会社の取引としては成立しません。)


しかし、個人事業の場合、事業のお金と個人の生活とが密接につながっているため、ともすると両者がごちゃまぜになる恐れがあります。

そのため、個人事業の経理を行う際は、

 「事業で発生した収入・支出と、プライベートの収入・支出とをハッキリ区別する」

ことがとても重要になります。

「これって、事業にかかった費用なの?それとも、家計の支払なの?」

という点をきちんと区分して経理を行うことが必要です。


また、現金の管理においては、

●手許にある現金を、事業用の現金と家計のお金とに区別したり、
 (事業のためのお金は、事業用の金庫などで管理)

●個人の銀行口座の他に、事業用の銀行口座を作ったり、
 (そして、事業の必要経費に当たらない支払いは、事業用の口座からは引き出さない)

●もしプライベートのお財布から事業のための交通費や日常的な支払を行ってしまった時は、すぐに精算を行ったり、


といったことを行うのが良いでしょう。


しかしながら、やはり個人事業の場合は、個人事業主の生活費は事業から得た収入から引き出すことになりますので、事業のお金と生活のお金とを全く切り離してしまうことはできません

事業用のお金をプライベートの支払いに充てた場合は、“事業主貸”という勘定科目を使って、事業用の支出とは区別して経理を行います。

逆に、事業資金が不足した時などにプライベートのお金を事業用に補填した場合などは、“事業主借”という勘定科目を使います。


・・・・このように、個人事業の場合、“事業のお金と生活のお金とが密接につながっている”という性質上、事業のお金とプライベートのお金とを区別するためには少し工夫が要ります。


実務的には、上記で書きましたポイントに気をつけることが大切ですが、何よりも重要なのは、

 「初めに経理方針を作成し、どの収入、どの支出が、どの割合で、事業の収入・支出として認識するべきかを明確にすること」

です。

経理方針については、きちんと文書で作成しておきましょう。

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小笠原会計事務所
公認会計士 税理士
小笠原 薫子
URL: http://ogasawara-accounting.my.coocan.jp
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